ARCHIVE-

記事一覧

メルセデスベンツ E320 W211 EBV ESP ABS 警告 点灯 診断・修理

メルセデスベンツ E320 W211 EBV ESP ABS 警告 点灯 診断・修理になります。

DSC08658.jpg
メーター内に”EBV ABS ESP コショウ”と警告が出るとのことでご入庫。
状態を確認すると、キーをONにすると同時に警告が点灯しておりました。

DSC08652.jpg

DSC08572.jpg
メルセデスベンツ純正テスタを接続し、入力されている故障コードを読み出します。
ステアリングコラムモジュール内に故障コードの履歴が残っており、
ステアリングの角度を検出しているセンサーの値に異常があるとのことでした。

DSC08573.jpg
実際に読み出しているステアリングアングル角を診断機に表示すると、
しばらくは問題なくアングル角が出ていたのですが、突然読み出せなくなる時があることがわかりました。

こちらのお車の場合、ステアリングアングルを読み出し出力しているステアリングアングルセンサーと、
その値を入力し処理しているステアリングコラムモジュールが一体となっていますので、
こちらの不具合を疑い診断を進めていきます。

DSC08557.jpg

DSC08571.jpg
ハンドル廻りを分解し、ステアリングコラムモジュールを取り外します。

DSC08561.jpg

DSC08562.jpg

DSC08563.jpg

DSC08569.jpg
ステアリングコラムモジュールを分解し、ステアリングアングルセンサーの状態を確認すると、
表面が汚れてしまっており、これにより読み取りのエラーが起きていると判断しました。
汚れがひどい場合などは、交換がおすすめですが、モジュールと一体となり部品が高額になってしまいます。
今回は位置関係にズレが起きない様に慎重に取り外し清掃。
比較的綺麗な状態になりましたので、こちらを使用し復元させていただきました。

DSC08660.jpg

DSC08664.jpg
ハンドル廻りの復元後は、純正テスタにてステアリングアングルセンサーの再学習と、
車速に応じてハンドルの重さを変化させているPバルブのコーディングを行います。

DSC08656.jpg

DSC08657.jpg

DSC08659.jpg

DSC08665.jpg
ロードテストを行うと、ESP関連の警告は表示されなくなったものの、
タイヤの状態を検出する機能に異常があるとの警告が出るようになってしまいましたので、
車両の設定内容を確認。コーディングを実施し、全ての機能が正常となり警告も出なくなりました。

DSC08644.jpg

DSC08645.jpg

DSC08646.jpg

DSC08667.jpg

9F8ADD72-46F6-4FDD-BE75-5C72E556D3DE.jpg
最後に、入庫時からハンドルセンターがややズレており、
まっすぐ走っている時にハンドルが左に切っている状態となっていましたので、
調整をさせていただきました。
調整後は直進走行中にハンドルが真っ直ぐとなり、気持ちよくドライブできるお車となりました。

この度はご依頼いただき誠にありがとうございました。