ARCHIVE-

記事一覧

ASTON MARTIN Virage 12か月点検整備・ATF漏れ 修理・チェックエンジンランプ 点灯 診断・修理

ASTON MARTIN Virage 12か月点検整備・ATF漏れ 修理・チェックエンジンランプ 点灯 診断・修理になります。

DSC00698_20221221112842793.jpg

お客様より12か月点検とメーター内に”ハイキシステム ハヤイジキニ テンケンヒツヨウ”というメッセージが出ている
とのことで、修理のご依頼をいただきました。

DSC09094_202212211129097ce.jpg

S__97509392.jpg
アストンマーティン純正テスタにて診断を行うと、エンジンコントロールユニットにO2センサーの出力値の異常に関するコードの入力がありました。
純正テスタの別の機能を使用し、O2センサーの出力値の確認を行うと、波形が乱れており、上下流共にO2センサー本体の不良が確認できましたので、お客様へ状況を説明させていただき、O2センサーの交換をさせていただくこととなりました。

DSC00741_2022122111284577c.jpg

S__97509398.jpg

DSC00793.jpg

S__97509397.jpg

S__97509391.jpg
アストンマーティンの12気筒エンジンは上流と下流を合わせると全部で8本のO2センサーを使用しております。
波形の状態によっては、上流側だけや、片バンク側だけの交換で問題ない場合もあるのですが、
今回は全センサーのレスポンス低下や特性のズレが確認されましたので、全数の8本を交換させていただきました。

交換後は波形のレスポンスもよくなり、安定した出力値へと変化。
チェックランプの再点灯もなくなり修理完了となりました。

DSC09115.jpg

DSC09117_20221221113016cb2.jpg
また、点検作業を進めていると、下回り点検時にクーリングファンの下にあるスポンジが湿っておりました。
ダクト等をとりはずし確認すると、ATFがATクーラーより漏れてきてしまっていることが判明。
最近はVirageや後期のDB9でATクーラーからの漏れが増えてきている印象です。

こちらもお客様へ状況をお伝えし、大事に至る前に交換をさせていただくこととなりました。

※ATクーラーからのオイル漏れを放置するとトランスミッションの故障に直接繋がってしまいますので、早めの修理が必要です。

S__97509393.jpg

S__97509395.jpg

DSC00839_202212211130242a7.jpg

DSC00893.jpg

DSC00914_20221221113030f4e.jpg
ATクーラーの交換を進めます。
ATクーラーはラジエターの下に取り付けられており、交換時にはラジエターを取り外す必要があります。
ATクーラー交換時には併せてフィードとリターンのホースも新品へ交換。
交換後はATFの交換と既定の油温にてレベル調整を実施。
ロードテストを行い漏れや変速の異常がないことを確認し作業完了となりました。

DSC00922_2022122111304298f.jpg

DSC00938_20221221113044d6a.jpg

DSC00940_2022122111304914a.jpg
LEDのサイドリピーター(ウィンカー)が半分点灯しなくなってしまっていましたので、交換をさせていただきました。
今回の症状もよくある症状のひとつなのですが、この様な状態ですと保安基準不適合となり、車検にも通りませんので、
早めの交換が必要となります。

DSC00939_20221221113046d2d.jpg
助手席のドアが保持できなくなっておりましたので、ドアダンパーの交換をさせていただきました。
ドアダンパーは徐々に劣化しますので、性能が低下していることに気づきにくいのですが、
交換すると乗り降りが楽になり、お客様に喜んでいただけることが多い部分のひとつです。
弊社では、日頃からアストンマーティンを多く整備させていただいておりますので、
性能が低下した部分の見極めもお任せ下さい。

DSC09104.jpg

DSC09119.jpg

DSC09103.jpg

DSC09123_20221221113314d50.jpg

DSC00339.jpg
12か月点検にてご入庫いただいておりましたので、
各油脂類やバッテリーの状態、下回りやブレーキなどを点検させていただき、
オイル等必要な消耗品の交換をさせていただきました。

DSC09092_202212211133248e8.jpg

DSC01003.jpg

S__97509390_20221228180315b31.jpg
最後に各整備箇所を再度点検し、異常なコードの再入力等ないことを確認。
メーター内に点検時期を知らせるサービスインターバル(テイキ テンケンノジキ)の表示をリセット。
バッテリー充電等、お車のコンディションを整えお客様の元へお車をお返しさせていただきました。

この度はご依頼いただき誠にありがとうございました。