ARTICLE

記事詳細

BMW 535i F10 メンテナンス (ATF交換 トルコン太郎使用)

BMW 535i F10 メンテナンス (ATF交換 トルコン太郎使用)になります。


お客様よりATFの交換のご依頼をいただきました。
走行距離が10万キロを超えているにも関わらず、車両のコンディションが非常によく
大切にされているのがとても伝わるお車です。

ATF交換の方法にはエンジンオイルの様に”ドレンプラグやオイルパンを取り外し入れ替える方法”と
“油路を一部切り離し、機材(トルコン太郎)を間にかませ、循環をさせながら交換する方法”とがあるのですが、
今回は後者の方法にて交換を行わせていただきました。
こちらの方法ですと、車両がアイドリングしている状態と変わらない状態でオイルを入れ替えることができますので、
トランスミッション内部への負担を抑えることができるのが特徴です。

DSC05558.jpg

DSC05560.jpg

DSC05561.jpg
先ずは車両をリフトアップしカバー類を取り外し、
機材取り付けに必要なアタッチメントを取り付けていきます。

DSC05562.jpg
機材を作動させるとATFが循環し、現在のオイルの状態を目視にて確認できます。
最初の状態ではATFは黒く汚れているのがわかります。

8FDF916C-9A6A-435B-8A1C-1F6B04B1D7D0.jpg
交換するオイルの充填量を設定し交換作業を開始します。
今回は2種類のATFを使用し、フラッシングと交換を行わせていただきました。
先ずはワコーズ社のセーフティーSを使用し内部をフラッシング。
その後、同じくワコーズ社のプレミアムSを充填していきます。
どちらも非常に良いオイルなのですが、プレミアムSは酸化安定性(粘度が低下しづらい)に優れておりますので、
今回は、お客様と相談させていただき、最終的に使用するオイルにプレミアムSを選択させていただきました。

95038DAE-A5B2-4070-8A58-9363CC0E3B91.jpg
DSC05567.jpg

DSC05572.jpg

DSC05576.jpg

DSC05579.jpg

早速フラッシング作業をはじめると、みるみるうちに循環しているオイルの色が変わり
茶色だった廃油も最終的には新油に近い赤色になり、見ていても内部のオイルが綺麗になっているのがわかりやすく
とても気持ちの良い光景となりました。

FACB0A26-8192-4AF4-BC21-C7336F898DF2.jpg

DSC05583.jpg

DSC05584.jpg
次に、プレミアムSを循環させ、内部のオイルを入れ替えていきます。
セーフティーSは赤色なのに対し、プレミアムSは黄色ですので、
徐々に内部のオイルが黄色へ変化していき、最終的にはほぼプレミアムSの色となり
交換作業完了となりました。


12474CEB-DEB5-4812-BEA4-561EC3BD5C0C.jpg
交換作業完了後は、車両を復元し、ロードテストにて変速状態を確認。
非常に滑らかな変速となり、気持ちの良いドライブフィールのお車となりました。

この度はご依頼いただき誠にありがとうございました。

弊社では今回の様にATF交換作業を行わせていただいておりますが、
ATオイルフィルターの交換の有無や、オイルの種類の選択。
入れ替えか循環かといった交換方法など、事前にお客様とご相談の上、決めさせていただいております。
ATF交換に関しましては、先ずは弊社スタッフまでお気軽にご相談ください。

コメントは受け付けていません。