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マセラティ クアトロポルテ メンテナンス (クラッチ交換・下廻り防錆処理)

マセラティ クアトロポルテ メンテナンス (クラッチ交換・下廻り防錆処理)になります。


クラッチが滑ってしまい、走行に支障が出るとのご依頼。
テスタにて、クラッチの摩耗状態を確認するとクラッチプレートの摩耗が進み交換時期であることがわかりました。
先にお見積りをご案内させていただき、クラッチ関連部品の交換作業をさせていただきました。

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部品が揃い交換作業を開始します。
マフラー類を取り外し、トランスミッションを降ろします。
トランスミッションのレイアウトはトランスアクスルタイプですので、車両の後方に取り付けられています。

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トランスミッションを降ろした後は、トルクチューブを取り外しクラッチへアクセスします。
クラッチ関連部品やフライホイールを取り外すとシャフトを保持する為の、
パイロットベアリングへアクセスできますので、パイロットベアリングも併せて交換をさせていただきました。

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取り外した部品と新品部品になります。
クラッチ交換時には、カバー類はもちろん、ボルトなども新品へ交換。
ボルト類は締め付け時にどうしても伸びてしまいますので、
クラッチ交換時には新品へ交換をおすすめさせていただいております。

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クラッチ交換とは直接関係はないのですが、フライホイールを取り外した際に
エンジンのリアクランクシールへアクセスできますので、今回は劣化によるオイル漏れの予防ということで交換をさせていただきました。

この様に、直接の関連性がない部品でも、同時に交換しておくと後々安心な部品などもありますので、
その様な部品がある際は、お見積り時にお客様へご案内をさせていただいております。

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クアトロポルトは油圧にてクラッチの断続を行っていますので、それを監視するポジションセンサーや、
レリーズベアリング、ガイド類などを交換させていただきました。

また、レリーズ類を保持するシャフトのベアリングも交換をさせていただきました。

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各部締め付けを確認しながら取り外した部品を組み付け車両を復元。
テスタを使用し、カンビオフルードのエア抜き、クラッチのセットアップを実施し、
クラッチ交換作業は完了となります。

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また、入庫時に下廻りの錆が気になっているとお客様よりご相談いただいておりました。
今回は、錆を落とし、防錆処理にて対応させていただきました。

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最後に各部の締め付けチェックを実施。
ロードテストにてクラッチの作動に異常がないことを確認し、お客様の元へお車をお返しさせていただきました。

クラッチ交換後は、滑らかにクラッチの断続が行われ気持ちの良いメリハリのある走りのお車となりました。

この度もご依頼いただき誠にありがとうございました。

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