謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
たくさんのお客様との出逢い支えられ、心より感謝申しあげます。
本年も変わらぬお引き立て、一層のご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
新年のブログは、弊社デモカーのFuji1GPに向けての準備作業の様子を紹介させていただきます。
年が明けいよいよ今週末の12日に富士スピードウェイにてFuji1-GPが行われます。
昨夏の同大会では、弊社デモカーのV8 Vantageはミッションからのオイル漏れにより残念ながら走行不能となってしましました。
お陰様で普段から多くのアストンマーティンを整備させていただいてはいるのですが、
この様な症状で走行不能になった症例がなく、サーキットでの過酷な条件だからこそ起こりえたことと認識し、
これからのお客様のメンテナンスに役立てるべく原因の特定とレースに向けての準備を行いました。
早速ミッションを車体から降ろすと、自動で変速やクラッチの断続を行う為のASMフルードが
大量に漏れミッションが汚れてしまっていました。
漏れ箇所を確認すると、油圧を保持する為のアキュームレーター取り付け部より漏れており、
取り外してみると、Oリングが損傷してしまっていました。
Oリングを交換し、各部を清掃。
ミッションを搭載し、アストンマーティン専用テスタにてASMフルードのエア抜きを行いました。
今回のアキュームレーターからの漏れは過去のお客様のお車での症例はありませんでしたが、
サーキットで過酷使用した事はもちろん、劣化によりこの様なこともあり得るという経験値となりました。
また、レースへ向けてブレーキキャリパーのオーバーホールや油脂類の交換を行いましたので、
そちらの様子もご紹介します。
ブレーキキャリパーのオーバーホールはキャリパーAssyを取り外し行います。
ちなみにこのキャリパーは元々は濃いめのシルバーだったのですが、熱により変色してしまいました。
外観が変色してしまうほどの熱を受けていますので、キャリパーに取り付けられているゴム部品への
影響も大きく、今回はオーバーホールを行いました。
V8 Vantageの中でも10年以上経過しているお車もありますので、使用状況などにもよりますが、
その様なお車は一度オーバーホールをすることをおすすめします。
また、ブレーキホース組付け時にはホースの取り付け角度が決められており、
ホース組付け時に使用する専用工具がアストンマーティンより設定されております。
弊社ではその様な専用工具もアストンマーティン純正のものを使用し
正規の手順と方法で組み付けておりますので、安心してお任せください。
エンジンオイル・オイルフィルターの交換を行いました。
ドライサンプエンジンの為、複数個所からオイルを抜き交換を行います。
ミッションオイル、ブレーキフルードの交換です。
ミッションオイル交換時にはストレーナーが取り付けられていますので、
ストレーナーとマグネット付きのドレンボルトを清掃します。
ドレンワッシャーなどの交換部品はアストンマーティン純正品を使用し交換しています。
過去の走行で、ABSセンサー廻りの汚れによる誤信号の入力がありましたので、
ABSセンサー廻りの確認と清掃を行いました。
現在も週末に向け準備の最中ではありますが、車両をレースで走らせることで、
良い意味で車を壊し、お客様へのフィードバックをすることが最大の目的です。
週末は全力で走らせて参りますので、応援の程よろしくお願いします!!
ASTONMARTIN V8 VANTAGE メンテナンス(ヘッドライト修理・車速信号取り出し)になります。
スモールランプが片方点灯しないとの御用命をいただきました。
機能チェックを行うと、写真のようにスモールランプが点灯していないことを確認。
ヘッドライトAssyを交換させていただきました。
ヘッドライト交換の際はヘッドライトのみというわけにはいかず、
タイヤやインナーフェンダー、エアクリーナーボックスなどを取り外し、
ヘッドライトを取り外します。
取付時にはフェンダーとの隙間など取付位置をアジャスターにて調整します。
取付後は灯火廻りの機能チェックを実施し、
ヘッドライトの向きをヘッドライトテスターにて調整し、保安基準に適合した高さへ調整します。
ナビゲーションの自車位置がズレてしまうとのことで診断させていただきました。
ナビゲーション上で確認すると入力されている車速信号に異常を確認しました。
信号の出力箇所を確認すると、車速信号の取り出しを
ドライブシャフトに取り付けた後付のマグネットセンサーにて取り出していました。
信頼性がいまいちでしたので、車速信号を車両から出力されるパルスから取り出し
ナビゲーションへ入力させていただきました。
車速信号再入力後は信号のパルスが今までと異なる為、
自社位置が安定するまで再学習を行い自車位置が安定することを確認しました。
最後に完成チェックを行い、お客様の元へお車をお返しさせていただきました。
この度も御依頼頂き誠にありがとうございました。
ASTONMARTIN V8 VANTAGE メンテナンス(車検整備・エンジン整備・灯火類修理)になります。
先ずは各部機能チェックを実施。
アストンマーティン専用テスタにて各モジュールに異常なコードの入力がないか確認します。
灯火廻り点検時サイドリピーターのレンズの剥がれを確認。
DB9・V8 Vantage共に同じ部品を使っているのですが、
ここ最近では経年により剥がれてしまっているお車も少なくありません。
保安基準にも関わる部品ですので、弊社ではスピーディーに対応できるよう、在庫も御用意しています。
リアバンパーに取り付けられているリフレクターが割れているということで交換。
リフレクターは裏からナットで固定されている為、マフラーカッターなどを取り外し交換します。
各油脂類の交換をさせていただきました。
メンテナンス時には各種添加剤をおすすめさせていただいております。
添加剤に関しましては、各種御用意しておりますので、
お気軽にお問い合わせください。
ワイパーとエアコンフィルターを交換させていただきました。
これらの部品は向こう1年使えるかということも加味し判断をさせていただいております。
ヘッドライトの向きなど、各部の調整をおこないます。
V8 Vantageはヘッドライトの取付位置が低く、単純に規定値の真ん中に合わせると
照射範囲が低く感じることがありますので、実用性を含め規定値内で調整させていただいています。
車検更新後、各部を清掃しながら復元。
サービスインターバルをリセットし、完成チェックの後、お客様の元へお車をお返しさせていただきました。
この度は御依頼いただき、誠にありがとうございました。
ASTONMARTIN V8 VANTAGE メンテナンス(ドアロック修理)になります。
ロックをしようとしても、はじかれてしまいロックができないとのことで御入庫。
早速ドア廻りを分解していきます。
ドアロック関連の修理をする場合は、ドアウィンドウを取り外す必要があります。
クーペタイプのお車の場合、ウィンドウ位置の設定がシビアですので、
必ずマーキングを行い分解をすすめていきます。
ウィンドウレギュレーターなどを取り外しドアラッチを摘出。
通常ですとこちらの部品の交換にて作業完了となります。
ドアラッチが原因でのドアロックできない症状というのは、
以前からアストンマーティンでは比較的ある不具合だったのですが、
ドアラッチの劣化と共に、最近ではキーシリンダーのアウターワイヤー劣化による損傷も増えてきています。
こちらは修理にて対応させていただきました。
逆の手順で組み付け、各部の調整を実施。
動作に異常がないことを確認します。
最後に、内張り関連を分解していますので、ロードテストにより異音等ないとを確認。
各部を清掃しお客様の元へお車をお返しさせていただきました。
この度はご依頼いただき誠にありがとうございました。
先日行われました、東京モーターショーでのTOKYO SUPERCAR DAY 2019にて
弊社デモカーのV8 Vantageを展示させていただきました。
搬入時の様子を写真にて御紹介します。
搬入日は、過ごしやすい秋晴れとなり、
イベント日和となっておりました。
イベントの様子はスーパーカー協会様のホームページでも紹介されています。
弊社デモカーも紹介していただいていますので、是非チェックしてみてください。
TOKYO SUPERCAR DAY 2019 ドライブパーク in 東京モーターショー
イベントに足を運んでいただいたみなさま、関係各所のみなさまご協力ありがとうございました。
ASTONMARTIN DBS ドライブトレイン診断(変速違和感点検)になります。
クラッチの切れとギアの入りの悪さが気になるとのことで御依頼いただきました。
まずはロードテストにてシフトフィールを確認します。
走行してみると、クラッチが切りきれていないのと、ややギアの入りにくさを確認できましたので、
早速診断にはいります。
ペダルリンクや油圧関連を点検しましたが異常はみつからず、
ペダル廻りを確認するとフロアマットが2重に重なっており、
その為にクラッチペダルが奥までストロークしきれていませんでした。
ギアの入りはやや入りにくいという状態でしたので、
ミッションオイルの交換履歴を確認し、走行距離と年数が交換時期に達していましたので、
ミッションオイルの交換をさせていただきました。
アストンマーティンのマニュアルトランスアクスルはミッションとデフが共通の部屋になっており、
オイルを共用している構造となっています。
ドレンよりオイルを抜き取り、オイルストレーナーやドレンボルトを清掃。
パッキン類は純正品の新品に交換します。
ミッションオイルには、シンクロやギヤの保護とデフのチャタリング防止のために
ワコーズ社の添加剤を添加させていただきました。
アストンマーティンのデフはチャタリングが発生しやすく、
当初はメーカー推奨で対策品として添加剤を添加していました。
お車を駐車するときなど、小回りの際にリア廻りより音が出る際は
ミッションオイルの劣化が考えられますので、お気軽に御相談ください。
交換後はロードテストにてシフトフィールに異常がないことを確認。
アストンマーティン専用テスタにて各モジュールに異常がないことも点検し、
お客様へお車をお返しさせていただきました。
この度は御依頼いただき誠にありがとうございました。
ASTONMARTIN RAPIDE メンテナンス(車検整備)になります。
先ずは各機能チェック実施。
灯火廻りの点検からミラーやパワーウィンドウ、エアコンなどの作動に異常が無いかを確認します。
アストンマーティン専用テスタにて各モジュールの故障コードの読み取りとリセットを行います。
今回は異常を示すコードの入力はありませんでしたので、そのままリセットをさせていただきました。
車両をリフトアップし、各部に緩みやオイル漏れなどの異常がないかを点検します。
エンジンオイル・オイルフィルターの交換をさせていただきました。
車検時にはウルト社のフラッシングオイルトリートメントをおすすめさせていただいています。
こちらをエンジンオイル交換前に添加し循環させることで、
内部の汚れを落としながら保護することができます。
車検時以外でも、エンジンオイル交換の際に実施できますので、お気軽に御相談ください。
ブレーキフルードの交換をさせていただきました。
ブレーキフルードは吸水性があり、乗っていなくても性能が低下しますので、
一般的に2年毎の交換が推奨されています。
また、サーキットなど過酷な条件で使用された場合には
本来の性能を発揮する為、その都度の交換をおすすめしています。
弊社では、街乗りで使用する通常のブレーキフルードはもちろん、
レースなどの過酷な条件にも耐えられるブレーキフルードも御用意していますので、
ご要望などありましたら、お気軽にお申し付けください。
各部の清掃を行いながら車両を復元しリフトからおろします。
車検ライン通過後、バッテリーのコンディションを整えます。
バッテリーは常に良い状態を保つことで寿命ものびますので、
車検、点検で御入庫の際には充電をさせていただいております。
各部完成チェックの後、アストンマーティン専用テスタにてサービスインターバルをリセットし、
お客様の元へお車をお返しさせていただきました。
この度も御入庫いただき誠にありがとうございました。
ASTONMARTIN DB9 メンテナンス(12ヶ月点検・エンジン整備・エアコンメンテナンス)になります。
先ずはロードテストにて操作感や異音の有無を確認。
灯火廻りなどの保安部品から快適装備などの機能に異常がないかを確認します。
アストンマーティン専用テスタにて各モジュールの診断を実施。
異常なコードの入力はありませんでしたので、リセットを行います。
エアクリーナーが汚れていましたので交換させていただきました。
このエンジンの場合、吹き返しのオイルの影響で外からだけでなく、中からも汚れる傾向があります。
今回もエアクリーナー内部にエンジンオイルがたまってしまっていました。
フロントのウィンカーバルブの色が落ちてしまっていたので、交換させていただきました。
DB9のウィンカーバルブは取付位置が奥まっており、交換し辛い位置に付けられているのですが、
劣化がみられる場合はエアクリーナーの交換と同時に交換をさせていただくことで
交換工賃をまとめることができるのでおすすめです。
エアコン配管内部のメンテナンスを御用命いただきましたので実施しました。
車種ごとのガス容量をきちんと計量し充填できます。
エアコンは夏場だけ使うように思われがちですが、
AUTOモードなどでは季節に関係なく常にON・OFFを自動的に繰り返しています。
きちんとした状態を保っておくことが故障の予防にもなりますので、
弊社では定期的なメンテナンスをおすすめしています。
カムカバー合わせ部よりエンジンオイルの滲みがありましたので、
ワコーズ社のパワーシールドを添加させていただきました。
バッテリーの状態なども確認させていただき、
各部の締付などを確認。清掃しながら車両を復元していきます。
復元後、アストンマーティン専用テスタにてサービスインターバルをリセット。
バッテリーのコンディションを整え、各部完成チェックの後、お客様へお車をご納車させていただきました。
この度は御入庫いただき誠にありがとうございました。
ASTONMARTIN V8 VANTAGE メンテナンス(12ヶ月点検・クラッチ整備)になります。
先ずは各部機能チェックを実施。
アストンマーティン専用テスタにて各モジュールを点検。
クラッチの数値に摩耗がみられたので、念の為ロードテストにて実際に走りを確認。
クラッチ関連部品の交換をおすすめさせていただき、交換作業に入りました。
アンダーカバーに始まりマフラーやエキゾーストマニホールド、ミッションなどを取外し、
クラッチを取り外します。
取り外したクラッチの状態を確認します。
取り外したクラッチは、溝がなくなっている部分があり、
プレッシャープレートにも焼けがある状態になっていました。
クラッチとクラッチカバーは新品に交換し、フライホイールにもやや焼けがありましたので、
研磨にて対応させていただきました。
クラッチダストが各部に飛んでいますので、
トラブル予防の為にも各部をきちんと清掃していきます。
スレーブシリンダーはクラッチ交換時の同時交換をおすすめしている部品のひとつです。
油圧にてプレッシャープレートを押す役目をしていますが、ストロークのセンサーも一体になっており
非常に重要な部品となっています。
また、スレーブシリンダー自体がクラッチダストの影響を受けやすい場所に取付られている為
摺動部にダストが詰まってしまい取り外したスレーブシリンダーのほとんどが動きが悪くなってしまっています。
清掃が終わりましたら、いよいよクラッチ関連の部品を組付けていきます。
弊社ではアストンマーティンディーラーで使っている専用工具と同じ物を使用して作業をしています。
重要な部分ですので、フライホイールやクラッチカバーなどを固定しているボルトやナット類
エキゾースト関連のガスケット等も純正の新品へ交換させていただきました。
専用工具にてフライホイールを固定し、クラッチのセンターを出しながら
規定のトルクにてクラッチ関連部品を取り付けていきます。
ミッションオイルの交換とASMフルードの交換です。
ミッションオイルはストレーナーを清掃しガスケット類を交換。
ASMフルードのエア抜きを確実に行うにはアストンマーティン専用テスタを使用し
ASM内のポンプを作動させながらエア抜きを行う必要があります。
組付けの後、専用テスタにてクラッチの学習値のリセットを行い。
ロードテストにてクラッチポジションの学習を行い完了となります。
今回はクラッチ交換だけでなく、元々12ヶ月点検での御入庫でしたので、
その他のワイパー、オイルといった消耗品も交換させていただきました。
エンジンオイル交換時には、若干のオイルにじみを確認しましたので、
ワコーズ社のエンジンパワーシールドを添加させていただきました。
こちらの添加剤はオイルにじみなどをシールを復活させて止める効果がありますので、
弊社ではオイル交換前に軽度のにじみなどがある場合には添加をおすすめしております。
整備した箇所に異常がないか最終チェックを行いながら給油と清掃を行い
車両を復元していきます。
ハイマウントストップランプの固定が緩み
右側だけ奥に入ってしまっていたので修正させていただきました。
最終チェック完了後、お客様の元へお車をお返しさせていただきました。
クラッチのフィーリングが格段によくなり、より気持ちよく乗っていただけるお車になりました。
今回も御入庫いただき誠にありがとうございました。
ASTONMARTIN V8 Vantage S 車検整備(24ヶ月点検)になります。
先ずは各部の機能が正常に作動することを確認。
ロードテストにて異音などの点検を行い、お車をリフトへセットします。
アストンマーティン専用テスタにて各部のモジュールを診断。
エンジンの学習値の確認や、クラッチの摩耗具合などを点検します。
クラッチの滑りを感じる方や変速が遅いなど違和感を感じる場合は、
弊社のメカニックがロードテストにて確認するのはもちろん、
クラッチのデータを専用テスタにて確認し、
クラッチの状態をご案内させて頂きますので、お気軽に御相談ください。
車両をリフトアップし、下廻りの締付具合やオイルの漏れがないかを確認。
各部の給油や清掃を行いながら復元していきます。
ヘッドライトの向きなどを調整し車検の検査へ。
車検を更新した後、バッテリーのコンディションを整えお客様への納車に備えます。
最後に完成検査を行い、サービスインターバルのリセットを行います。
クラッチポジションなどの再学習の後、各部を清掃しお客様へお車をお返しとなります。
変速のフィーリングも向上し、より気持ちの良い乗り味のお車に仕上がりました。
今回も御入庫いただき誠にありがとうございました。